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リバティーン
モノクロームの映像の中でロチェスターが口上を述べる場面はすばらしい。低くささやくような官能的な声で挑発的な言葉を次々に繰り出して、観客に「私を好きになるな」と警告するジョニー・デップの眼は悲しげに見える。この警告は観客にとっては誘惑だ。

物語に関しては、伝記で取り上げられる有名なエピソードは一通り押さえてあるのだが、ドラマのダイジェストを見ているようで、もう少し絞り込んだ方がよかったのではないか。 

追放と呼び戻し、信頼と反発、チャールズ二世とロチェスターの関係はいつも揺れ動いていて興味深い。しかし、映画は追放から呼び戻されるところから始まるので、ジョン・マルコヴィッチが演じているにも関わらず、二人の関係は十分に描かれているとは言い難い。二人の愛憎関係が描かれていれば、ロチェスターが議会で演説する場面はもっと感動的になったと思う。

誘拐した女性を妻にするという話は彼の伝記の中でもかなり有名なエピソードだが、これは直接描かれているわけではない。ただ、冒頭の馬車の中で二人がこの出来事について会話する場面は彼の倒錯的なところをよく表していて、ロチェスターが死の床についている場面でも繰り返される。二人の関係も、バリーとの関係に劣らず劇的なものだ。サマンサ・モートンに注目が集まりがちだが、妻役のロザムンド・パイク、娼婦役のケリー・ライリーもロチェスターへの想いをうまく表現していてよかったと思う。

キャスティングから考えればエリザベス・バリーとの関係が中心になるんだろうと思っていたが、意外とリジーの出番が少ない。ロチェスターがリジーをトレーニングをする場面で、リジーが誇りの高さを感じさせるところはいい。ただ、ロチェスターの死後も活躍して大女優としての地位を確固たるものにし、独身女性でありながら経済的にも成功した彼女のスケールの大きさを感じさせるには描写が少ないように思う。実際の彼女は美人ではないが、激しい感情の起伏を表現する力強い声を持っており、特に悲劇ではその才能を遺憾なく発揮した女優だったようだ。

三つの関係それぞれが単独で映画化できるほど劇的なので、一本の映画にするのはかえって難しいのかもしれない。ロチェスターはそれほど波乱に満ちた刺激的な生涯を送った人なのだ。

伝記に関しては以下の英語サイトを参考にした。肖像画が見られる。
http://www.answers.com/topic/rochester-john-wilmot-2d-earl-of
http://www.answers.com/Elizabeth%20Barry


リバティーン
リバティーンスティーヴン・ジェフリーズ ローレンス・ダンモア ジョニー・デップ

おすすめ平均
starsジョニー、喜怒哀楽を演じる
stars僅かな光明こそが,彼の総て
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こんばんは(:D)┓ペコリ
『リバティーン』つながりでTBさせて頂きました。
【2006/04/09 04:09】 URL | ブァネッサ #- [ 編集]


ブァネッサさん
コメントとTBありがとうございます。女性客で混んでましたね、テアトル。男一人で行ったのでなんか浮いてました。ジョニー・デップの魅力なしには成立しない映画ですね。
【2006/04/09 09:11】 URL | fumiya #- [ 編集]

こんにちは!
ジョニー・デップって、その存在だけで映画を成立させてしまう…
そんな俳優ですよね。
大作ばかりに走らないトコとかすごい好きです。
この作品も早く見たいです。
【2006/04/10 13:40】 URL | KING MONKEY #- [ 編集]


King Monkeyさん
ジョニーデップが客に向かって直接語りかける場面はかっこいいんですが、映画の演出としてはちょっとずるいと思いました(笑)彼に負うところが非常に大きい映画ですね。
【2006/04/10 20:25】 URL | fumiya #- [ 編集]


はじめまして、ホーギーと申します。
この映画のジョニーの演技は素晴らしいですね。
特に梅毒と酒に侵された後半の演技には圧巻です。
そして、ストーリーも壮大なオペラのようで、
最後までテンションが高い、素晴らしい作品だと思いました。
また、共演のマルコビッチの国王も実にいい味を出していたし、
自分の意志を貫き通したサマンサ・モートン、
最後までジョンを愛し続けた妻役のロザムンド・パイクも
良かったですね。
ブログ歴2か月の初心者ですが、
これからも、どうぞよろしくお願いします。
なお、TBもお願いします。
【2008/04/20 17:25】 URL | ホーギー #- [ 編集]


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リバティーン

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リバティーン

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リバティーン

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「リバー ティーン」醜悪も美しいジョニー・デップを鑑賞する映画

「リバー ティーン」★★★ジョニー・デップ主演ローレンス・ダンモア監督、2004年イギリスジョニー・デップを見に行く映画だ。17世紀、王政復古のイギリス。特権階級に生まれ、あらゆる才能に恵まれた男。王様をも恐れない男の奔放な生活。病に罹... soramove【2006/04/22 17:45】

リバティーン

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『リバティーン』

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映画「リバティーン」

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リバティーン

邦題:リバティーン 原題:The Libertine 監督:ローレンス・ダンモア Pocket Warmer【2006/05/05 00:54】

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リバティーン

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リバティーン(04・英)

山形には来ることが出来なかった映画・・・DVDで鑑賞しました。ジョニー・デップが脚本を3行読んで出演を決めたというのは有名ですね。あの冒頭の、暗闇の中に浮かび上がるロチェスター伯爵が「私を好きにならないでくれ・・・」と語りかけてくるシーンは衝撃 no movie no life【2007/01/29 18:31】

『リバティーン』

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リバティーン

本作品のキーワード : 『Do you like me now?』  【公   開】 2006年 【時   間】 110分 【製 作 国】 イギリス 【監   督... <映画情報>ホーギーの気ままに映画の旅【2008/04/20 17:24】
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