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バッテリー
妥協せずに自分自身を表現すること。それは時に周囲から誤解され、ワガママ、身勝手と非難される。母親、教師、上級生から非難される原田巧は、しかし幼稚な反抗ごっこをしているわけではない。冒頭、病弱な弟青波の体を心配して母親は車の窓を閉めるように巧に言うが、彼は従わない。彼は弟が風に当たることが好きなことを知っているから。野球は彼が一番自分を表現できる場であり、弟も野球をしている兄にあこがれている。しかし、弟の想いを感じ取って野球を続けている巧は、母親から病弱な弟のことを考えない身勝手な兄と言われてしまう。風紀委員や教師と対立する彼は、校則を破って喜んでいるわけではなく、教師や上級生の一存ですべてが決まることがおかしいと言っているだけなのだが、上級生は彼を生意気だと思うようになる。周囲の誤解に苛立ち、彼は他人を拒絶するような態度をとるようになり、孤独なマウンドが彼の唯一の居場所となる。

ずっと孤立しながら野球を続けてきた彼に、相棒と仲間ができる。感情を顕わにしない孤独感を漂わせた細身のピッチャーと、人なつっこい笑顔で信望の厚い丸みを帯びた体のキャッチャー。映画初出演のこの二人(林遣都、山田健太)を見つけたことが、この映画の最大の勝因だろう。ピリピリと緊迫した雰囲気を漂わせ硬い表情の多かった巧が、後半に進むにつれて柔らかい笑顔を見せるようになる。病弱な弟(鎗田晟裕)も野球を通じて自分の居場所を見つけていく。

強豪チームとの試合もあるのだが、一番魅力的なのは青い空の下田舎の空き地で友達と笑いながらやる野球の場面だ。この楽しさが野球の原点のはずなのに、いつの間にかそこから離れてしまう。巧が口にする、野球は誰のものですかというセリフ。内申書のために苦行のように野球をする上級生、野球を教育委員会のものと断言する校長、野球を親の許可で「させてやっている」と話す豪の母親、選手たちを徹底的に管理しようとする監督。野球は楽しいキャッチボールから始まった、そんな当たり前のことが忘れられている。この映画で描いているのは試合の結果ではない。ピッチャーとキャッチャー、ピッチャーと守るナイン、そしてピッチャーと相手バッターとの間で濃密なコミュニケーションがあること、それが野球をやる醍醐味だということを、この映画は想い出させてくれる。

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この記事に対するコメント
こんにちは。
TBありがとうございます。
ほんとにバッテリー役の二人の役者が物語にとてもよく合っていましたね。大人にも見てほしい映画です。
【2007/03/11 10:53】 URL | ジョー #- [ 編集]


ジョーさん、コメントありがとうございます。
脇役の大人たちの演技がしっかりしていて、決して安っぽい子供映画ではないですね。初出演の子役たちとベテラン俳優の組み合わせがうまくいっている映画だと思います。
【2007/03/11 11:33】 URL | fumiya #AKKjkRR6 [ 編集]

はじめまして☆
TBさせていただきました。
クールな巧くんと、ソフトで人懐っこい豪くん、
出会うべくして出会ったバッテリーのような気がしました。
少年の日の純粋さにふれ、清々しくなれた作品でした♪
【2007/03/30 19:49】 URL | kira #klq26XPE [ 編集]


kiraさん、はじめまして。
映画に出てくる田舎の風景や青空が気持ちよく、子供の頃空き地で遊んでいたときの感覚を思い出しました。
【2007/03/30 20:46】 URL | fumiya #AKKjkRR6 [ 編集]

TBさせていただきました
はじめまして。
清々しい映画でしたね。
うちには思春期の娘と9歳の息子がいるので、感情移入しまくりで、冒頭の車のシーンからずっと泣いていました。
ピュアな気持ちを思い出させてくれる映画ですね。
【2007/05/01 16:26】 URL | ノルウェーまだ~む #gVQMq6Z2 [ 編集]


ノルウェーまだ~むさん、コメントありがとうございます。
主人公たちが真っ直ぐに自分の感情をぶつけ合うやり方が、決して幼稚でイヤな感じがしなくて、さわやかに感じられたのがよかったですね。
【2007/05/01 20:49】 URL | fumiya #AKKjkRR6 [ 編集]


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映画「バッテリー」

映画『バッテリー』の試写会に行った。 いもロックフェスティバル【2007/03/10 21:15】

『バッテリー』

「いやあ、これは折り目正しいというか実に端正な映画だったね」----ん、どういうこと?「どのショットも、まったく浮つくことなくその構図に落ち着き、安定感があるんだ。スクリーン・サイズはスコープ。本来ならば、このサイズは風景の広がりを見せたり、人物と人物の関係 ラムの大通り【2007/03/10 21:25】

「バッテリー」:白金台駅前バス停付近の会話

{/kaeru_en4/}この堂々たる建物は何だ?{/hiyo_en2/}東大医科学研究所。{/kaeru_en4/}東大って、あの六大学野球の万年弱小チーム、東大か?{/hiyo_en2/}そう、あの東大。{/kaeru_en4/}東大の野球部にも「バッテリー」の主役みたいなピッチャーが入れば、いいとこ行くんだろ 【映画がはねたら、都バスに乗って】【2007/03/11 10:35】

バッテリー/林遣都

原作は読んでます。でも残念ながら原作ファンというわけじゃありません。なんかね、ビミョーなんですよね。少年たちのドラマに心揺さぶられる面もあれば、全く共感出来ないところもあってよくわからないというのが率直な気持ちでした。特に主人公があまりに大人びていて達観 カノンな日々【2007/03/11 11:45】

バッテリー~ぴゅあぴゅあ美少年♪

予告編を観たときから主役の男の子の顔が気になってました。 少女漫画から抜け出てきたようなルックスなのよね。 そのせいかしら、一人で見に来たオバサン多かったのは。自分も そうだったし。 ったく漫画系美少年だったわよお~☆ 細長ーい姿、華奢そのもの。大きな瞳、長 シネマでキッチュ【2007/03/11 17:42】

【劇場映画】 バッテリー

≪ストーリー≫中学入学直前の春休みに、岡山県に越してきた原田巧。少年野球のスター選手だった彼は、ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持っているが、母親が病弱で弟・青波にかかりきりだったためか、他人を寄せ付けない孤独さを漂わせていた。そんな彼が、同級生の永 ナマケモノの穴【2007/03/11 20:03】

バッテリー

信じてますか?あなたの友達を。信じていますか?あなたの家族を。信じていますか?自分自身を。 頑張る!独身女!!【2007/03/11 21:44】

「バッテリー」試写会レビュー 野球、、、。

いや~良かった。花粉症で目カピカピのはずやのに泣いてしまいました。野球をほんといろんな面から丁寧にとらえていて、、、まさに名作じゃないでしょうか。 長江将史~てれすどん2号 まだ見ぬ未来へ【2007/03/14 01:54】

『バッテリー』

いまだからこそ、できることがある。■監督 滝田洋二郎■原作 あさのあつこ(「バッテリー」角川文庫刊)■脚本 森下 直■キャスト 林 遣都、山田健太、鎗田晟裕、蓮佛美沙子、天海祐希、岸谷五朗、菅原文太、萩原聖人 □オフィシャルサイト  『バッテリー』 12歳に 京の昼寝~♪【2007/03/16 12:35】

バッテリー

BATTERY[TOHOシネマズ流山おおたかの森/SC6/シネマイレージデー料金]公式サイト『いまだからこそ、できることがある。』ついにオープンしましたTOHOシネマズ流山おおたかの森。初観賞です。いやぁ、今まで行った事のあるTOHOシネマズに比べてロビーの広い事、広い.... 八ちゃんの日常空間【2007/03/17 22:55】

映画 バッテリー 感想

原作ファンなのですごく心配だったのですが(児童書で出版されたときからよんでました)、下馬評どおりというか、安心しました。とりあえずあの頃の自分に「巧と豪マジにいたよ!会ってきたよ!」って自慢したくなったww正直、期待以上でした(偉そうですいませんいや、原 Ondul Blog ver.2.07【2007/03/19 10:17】

【2007-35】バッテリー

いまだからこそ、できることがある。 ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!【2007/03/19 19:58】

『バッテリー』を見る・・・

息子の小学校の卒業式が無事?!インフルエンザで前日まで3日間休むハプニング。何と apple of the nariyuk's eye【2007/03/20 02:10】

オススメ映画☆ BYマリク=ミマチ

写真が横向いちゃってごめんなさい・・・・・(*_ _)人『パフューム』見ました!!感想を一言で言うと・・・・・・・・・・悲しいなぁ・・って感じでした。この男の人は主人公で、ある日突然、自分は誰の記憶にも残ってないし生きている証なんてな.... 旅慣れテーラーへの道【第?章:undecided】(仮)【2007/03/23 14:04】

バッテリー

  いまだからこそ、できることがある。    評価:★9点(満点10点) 2006年 118min監督:滝田洋二郎出演:林遣都 山田健太 鎗田晟裕 蓮佛美沙子 岸谷五朗 天海祐希最強のバッテリー完成! 笑.... Aのムビりまっ!!!(映画って最高☆)【2007/03/26 21:19】

バッテリー

製作 2006年監督 滝田洋二郎 原作 あさのあつこ 脚本 森下直 音楽 吉俣良 出演 林遣都/山田健太/鎗田晟裕/蓮佛美沙子/萩原聖人/天海祐希/岸谷五朗/菅原文太自分のピッチャーとしての才能に絶対の自信を持っている原田巧(林遣都)は、中学入学を控えた春休みに一家で岡山 to Heart【2007/03/30 19:42】

『バッテリー』

感動度[:ハート:][:ハート:][:ハート:]          2007/03/10公開  (公式サイト)泣き度[:悲しい:]笑い度[:ラッキー:][:ラッキー:]満足度[:星:][:星:][:星:] 【監督】滝田洋二郎 【脚本】 森下直 【原作】あさのあつこ 『バッテリー』(角川文庫刊・教育画 アンディの日記 シネマ版【2007/04/12 16:11】

バッテリー ~ 想いを伝える心、受け止める心 ~

~ 想いを伝える心、受け止める心 ~あさのあつこ作、累計380万部を突破する大ベストセラー小説「バッテリー」を実写映画化したこの作品。孤高の天才中学生ピッチャーが、野球を通じて友人や家族と心を通い合わせていく様子を描いた青春物語です。主人公・巧を演じる... Prototypeシネマレビュー【2007/10/29 00:08】

バッテリー

映画のバッテリーをやっと見ました原作はすべて読んでますでもまさか原作6巻分のお話全てをやるとは思ってませんでした(まぁかなりはしょってましたが・・・・)結果としてかなりうまくまとまった良い青春映画になっていたと思いますまぁいろいろはしょりすぎてて原作を... にき☆ろぐ【2008/03/17 19:10】

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管理人の承認後に表示されます 【2016/09/07 09:48】
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