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30代。独身。眼鏡。超短髪。あごひげ少々。映画館に通うのが趣味。コメントやトラックバックはお気軽に。

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ラストデイズ
森の中の鳥の声や風で葉がすれる音、水音やたき火の音に、ブレイク(マイケル・ピット)は耳を傾けている。繊細に録音されたこれらの音に、僕たちもまたブレイクと同じ様に耳を澄ませる。そして彼は何かをつぶやきながら歩き回り、詩を書き留め、楽器をかき鳴らし、孤独と死について歌う。

この穏やかで美しい閉域に、外から雑音が入り込む。何度も鳴る電話は、ツアーに来いというビジネスの電話だ。巨額の富を生むロックスターになった彼を、周りは放っておいてくれない。しかしもう彼は電話の声に答えようとはしない。この映画にファンが期待するヒット曲もライブ場面もないのは当然のことだ、なぜならこれはスターであれ、という要求に背を向けた男の物語だから。他にも、セールスマン、宗教の勧誘など、社会の側は彼に様々な要求をしてくる。

彼の周りにいる連中も、彼に求めるばかりで彼の声をゆっくり聞こうという人間は一人もいない。世界中に多くのファンがいるのに、彼のつぶやきは誰の耳にも届かない。彼の内側でたまったつぶやきが、演奏するとき、エッジの効いた音と叫びになって、炸裂する。

上の方から美しい鐘のようなの音がかすかに聞こえる。その音に誘われるように、彼は社会性という名の服を脱ぎ捨て、雑音だらけの地上に別れを告げ、天のはしごを登っていく。そこに悲劇性は全くない。ニュースでは批評家が無駄な饒舌を垂れ流しているが、そんなものは彼の生と死には全く関係がない。 彼は最後まであまりにも純粋な音楽家だったのだ。

ラストデイズ
ラストデイズガス・ヴァン・サント マイケル・ピット ルーカス・ハース

おすすめ平均
stars「エレファント」以上
stars鬱鬱鬱…
stars映像詩。
stars眠かったです・・。
starsカートでなく…ブレイクのはずだった…

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この記事に対するコメント
こんにちは!
いつも読ませてもらってます!
レビューの内容も作品のチョイスもすごい好きです♪
また遊びにきますね!
【2006/04/03 20:31】 URL | KING MONKEY #- [ 編集]


King Monkeyさん
うれしいコメントありがとうございます。またぜひ来てくださいね。
【2006/04/03 22:14】 URL | fumiya #- [ 編集]

こんばんは
TBありがとうございました。「Gerry」からの一連の作品の最終章として、監督の意図したことは明確なメッセージとなっていたように思います。ただ「エレファント」が出色な出来だったこともあり、またNirvanaのカートにインスパイアということもあって映画単体としてはやはり期待外れではありました、ブレイクの歌は良かったですね。
此方からもTBさせて頂きます、また宜しくお願いしますw
【2006/04/07 00:55】 URL | lin #XHLKTYlo [ 編集]


linさん

エレファントは確かにすばらしかったですね。同じ場面を何度も複数の視点から見せる手法は、エレファントでは効果的でしたが、この映画ではあまり機能しているとはいえないですね。
【2006/04/07 18:04】 URL | fumiya #- [ 編集]


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ラストデイズ

奇人  現役映画監督の中で最も優れた才能をもつ一人とおもっているガス・ヴァン・サントの新作『ラスト・デイズ』は、たとえていうならば、アレクサンドル・ソクーロフ、ストローブ&ユイレ、ペドロ・コスタ、テオ・アンゲロプロスの作品を全部あわせたような、強烈な 秋日和のカロリー軒【2006/04/03 20:44】

「ラストデイズ」

「ラストデイズ」 ★★☆LAST DAYS (2005年アメリカ)監督:ガス・ヴァン・サント脚本:ガス・ヴァン・サントキャスト:マイケル・ピット、ルーカス・ハース、アーシア・アル NUMB【2006/04/07 00:48】

『ラストデイズ』

ガス・ヴァン・サントの詩的に独創的な世界。おもしろいとも言い難いけど、嫌いじゃないかな。1994年4月5日グランジを代表する伝説のロックバンド“ニルヴァーナ”のヴォーカル、カート・コバーンは人気絶頂の中、自ら命を絶った。その死にインスパイアされた架空の物語。若 かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY【2006/04/08 00:31】

「UNPLUGGED IN NEWYORK」NIRVANA

バスガス爆発!!バスガスサクハク!!ガスバスサツトス!!ガスヴァンサント!!昨日は「Last days」を観てきた。本当なら昨日感想を書こうと思ってたが、春眠を貪ってしまった。最近寝ても寝ても眠い。と言う事で感想を書くので、まだ観ておらず、且つこ 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)【2006/04/08 11:59】

『ラスト・デイズ』~周縁でいることの不確かさ

グランジを代表するロックバンド、ニルヴァーナのカート・コバーン。彼が自殺に至るまでの最後の2日間に思いを馳せて作られた、詩的で美しい映像作品。監督は『ジェリー』、『エレフ Re:逃源郷【2006/04/08 19:29】

映画鑑賞感想文『ラストデイズ』

さるおです。 こんなにも、そしてこんなにも気合いの入っていた、カート・コバーン(Kurt Cobain)に捧げる映画『LAST DAYS/ラストデイズ』を劇場で観たよ。 監督はさるおの天敵ガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)。音楽コンサルタントはソニック・ユース(Sonic Youth)のサー さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー【2006/04/09 22:55】

グランジってわかりますか?

1994.4.5。この日がカートコバーンの命日。もう10年以上も前なんですね。私もちょうどロッキンオンなど読み漁ってまして「グランジ」イコール「ニルヴァーナ」というような時代ですから、それはもう大騒ぎでした。そんな彼の「死」にインスパイアされたガス・ヴァン・サント ○○をアレしちゃいました【2006/04/14 18:31】

「ラストデイズ」深い森を観客も一緒にさ迷い歩く

「ラストデイズ」★★★マイケル・ピット ルーカス・ハース 主演ガス・ヴァン・サント 監督深い森をあてもなく歩く男、たどり着いた大きな家は彼の家で取り巻きが居候している。彼らは同じ部屋にいても主人公は積極的に関わらず何を考え、どうしたいの... soramove【2006/05/07 10:44】

ラスト・デイズ

Last Days忘れた頃に単館系の作品を上映する、吉祥寺バウスシアターにてレイトショーをやっていたので観に行って来ました。しかし・・・これはカート・コバーンに思い入れのある人じゃないときついだろうなぁ・・・。極めて私的なプライベートフィルムといった趣... knockin' on heaven's door【2006/05/14 14:56】

ガス・ヴァン・サント「ラストデイズ」●MOVIEレビュー

 自死を想像することの不可能をそのままに  ゲイの映画監督であるガス・ヴァン・サント監督の作品。1994年に自ら命を絶ったニルヴァーナのボーカリスト、カート・コパーンの「最期 フツーに生きてるGAYの日常【2006/05/31 16:58】

ラストデイズ(3/18公開)

 5/7、シネマライズにて鑑賞。5.0点。 NIRVANAといえば、90年代前半のロックの流れを完全に決めてしまった伝説的存在なわけだが、今だに神格化される理由の一端は、リーダーとしてバンドを率いていたカート・コバーンの死であるといっても決して誤りにはならないだろう。 第八芸術鑑賞日記【2006/06/09 02:34】

ラストデイズ (Last Days)

監督 ガス・ヴァン・サント 主演 マイケル・ピット 2005年 アメリカ映画 97分 ドラマ 採点★★ ことの始まりはマット・デイモンだったとか。『グッド・ウィル・ハンティング』だったか『ジェリー』だったか忘れてしまったが、ガス・ヴァン・サントがマット・デイモンとロケ Subterranean サブタレイニアン【2006/09/27 15:00】
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