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30代。独身。眼鏡。超短髪。あごひげ少々。映画館に通うのが趣味。コメントやトラックバックはお気軽に。

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Kinetic Vision
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かもめ食堂
スケジュールが詰まっていて、いつも何かに追われているようなせわしない日本の大都市での生活とは違い、フィンランドでかもめ食堂を営むサチエ(小林聡美)の生活にはほっと息をつける余白がある。サチエにとって、かもめ食堂もまたそのような余白でなくてはならない。だからガイドブックにも載せないし、特に宣伝もしない。よし、行くぞ、と決意していくような店にはしたくないから。けれど店の前を通りかかった人たちは結局この空間に引き寄せられていって、この店の常連になってしまう。料理のメニューはおにぎりからコーヒーまで、ジャンルに関係なくそろっていて、どの料理からもおいしそうな湯気が上がっている。

何かを成し遂げてやろうというような野心とはほど遠いが、やりたくないことは決してやらない。脱力系と違い、決してだらだら怠惰に生きているわけではなくて、ちゃんとマイペースを守って生きている。繰り返し挿入される水泳や合気道の場面は、サチエの生活のリズムをよく表していて、この映画のリズムそのものになっている。他人に勝つための運動ではなくて、自分を律するための運動。そしてこの心地よいリズムと波長が合うミドリ(片桐はいり)とマサコ(もたいまさこ)もまた、彼女たち独特のリズムで生きている。

この店の常連になっていくフィンランド人たちもまた、サチエのリズムに同調していく。最初の客トンミ(ヤルッコ・ニエミ)は、あのニャロメのTシャツで立っているだけで笑ってしまう。おいしいコーヒーの作り方を教えてくれる謎の男(マルック・ペルトラ)、いつも外からにらんでいる中年女性(タリア・マルクス)・・・みんな結局サチエの作る輪の中に入っていく。やってきた人間は受け入れるが、去っていくときには感傷的になったりはしない、適度な距離感が見ていて心地いい。

かもめ食堂
かもめ食堂群ようこ 荻上直子 小林聡美

おすすめ平均
starsいやぁすばらしい
stars映画の疲れは映画で
starsなんでもない、特別な映画
starsまったりとした感じがいい('▽`*)
stars狎れてしまわないように

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好きだ、
ヨースケ(瑛太)の弾く曲がなかなか先に進まず最初に戻ってしまうように、ヨースケとユウ(宮あおい)の関係は、雲が流れ時間は過ぎていくのに、お互いの気持ちを測り損ねたまま、先に進まない。心に傷を負っているユウの姉(小山田サユリ)の存在をお互いに気にして、互いに相手のことが好きな二人は後一歩を踏み出すことができない。けれど、一歩を踏み出すのに躊躇する高校生二人のしぐさや表情に、じれったいと思いながら、せつなく愛おしい気持ちになる。相手に触れたい、キスしたいという気持ち、恥ずかしい気持ち、傷つきたくないという気持ち、傷つけたくないという気持ち、初めてキスする前の二人のあの長い時間の間、どれだけの想いが二人の胸をよぎっただろうか。いったん関係をもってしまえば忘れてしまう、躊躇やためらいのあの甘く苦しい時間を、この映画は僕たちに思い出させてくれる。
大人になり、生活と仕事に疲れたヨースケに、音楽の道に進もうと決めた高校生の頃の思いが、偶然再会したユウのギターの音色によってよみがえる。僕たちは永作博美の顔に宮あおいの面影を、西島秀俊の顔に瑛太の面影を重ね合わせる。違う役者が演じているのに、二人の話し方やしぐさ、表情の中に、僕たちは高校生の頃の彼らを常に感じる。変わってしまったものと、いつまでも変わらないもの。相手に触れること、相手に好きだと言うことが、事故の後眠り続ける姉の存在によって、とてつもなく難しいことになってしまっている。 だからこそ、夜明け前の薄暗い部屋でユウがヨースケに抱きしめられる場面の永作博美の表情を忘れることができない。

好きだ、
好きだ、石川寛 宮崎あおい 永作博美

おすすめ平均
starsリアルな恋愛映画
starsむしろ永作博美の映画ではないか・・・
starsきれいな映画です
stars光と空気がすばらしい映画だ
stars★宮崎あおいを楽しむ作品★

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ブロークバック・マウンテン
主人公イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)が働く環境は、見渡す限り羊と大自然しかなく、たまにくる食糧調達係や他の羊飼いを除けば、他の人間は全く存在しない。つまり、そこには、同性愛者をリンチにかけて殺してしまう保守的な社会の抑圧が存在しない。二人はそれまで同性愛者として生きてきたわけではないが、テントの中で二人が関係を持つ場面は突発的な出来事のようにも見えるし、それまで押し殺してきた感情がはじけたようにも見える。
関係を続けていくことが、周りの人間を傷つけることになってしまうこと、そして彼ら自身も傷つくことにつながってしまうことがとても悲しい。山を離れて普通の結婚生活を送る二人の周りには、彼らを愛する人たち、つまり妻や子供がいる。イニスの妻(ミシェル・ウィリアムズ)は同性愛の関係を知って深く傷つくし、子供たちは離婚によって寂しい思いをする。酒場で彼に思いを寄せるウェイトレス(リンダ・カーデリーニ)は心を開いてくれない彼に失望して去っていく。イニスはそんな自分に嫌悪感を抱いている。それでも、山を離れた後久しぶりに二人が再会する場面を見ればわかるように、二人はどうしようもなくお互いを求めていて、どうしても離れることができない。
伏し目がちに苦しみに耐える主人公たちの顔だけでなく、周りで傷ついたり戸惑ったりしている人々の表情をアン・リー監督が丁寧に撮っていることが、この作品を単なる同性愛もの以上の広がりをもつ映画にしているのではないだろうか。離婚後もイニスを慕っているイニスの娘(ケイト・マーラ)、イニスの電話で二人の関係を察知するジャックの妻(アン・ハサウェイ)、訪問したイニスを受け入れるジャックの母親・・・切ない表情をしている女性の脇役たちもすばらしい。

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション
ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディションアニー・プルー ラリー・マクマートリー ダイアナ・オサナ

おすすめ平均
stars鷲摑みにされた心の震えを止られなかった
stars大自然と二人の男の愛
starsうーん…
stars愛は、醜い。
stars最高です

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